長男夫婦が企画した「ご先祖様のお墓をめぐる小旅行」に、家内とともに参加させてもらった。
鹿児島県出水市、熊本県宇土市、そして長崎県島原市の3か所のお墓。
お墓に手を合わせながら、まるで自分の心と向き合っているようだ、そんな感じがした。
帰省中、40年ぶりに、友人のI君と一献酌み交わした。
高校卒業後警察官になった彼だが、性に合わず、随分つらい目にあったようだ。
また現在は、I君と奥様のそれぞれのご両親の介護や、知的障害を抱えて施設に通うご長男のこともあり別居中で、とても大変な様子だった。
でも、嬉しかったのは、彼がはなはだ「味のある人間」になってくれていたことだ。
彼はNHKの放送大学で心理学を学んだといっていた。
まさか、40年ぶりに酒を酌み交わした友人から、「河合隼雄」の名前を聞くとは思いもしなかったけれど(笑)
たしか「竹内均」の名前も出ていたような気もする。
酔っぱらいの記憶だから定かではないけれど、現代の科学では、まだまだ解明されていない未知の領域が圧倒的に多いのだと、彼はいっていた。
I君との再会は、とても心地のいいものだった。
そして、これからも繋がっていたいと思ったし、おそらくそうなるだろう。
お墓に手を合わせながら、自分の心と向き合う。
向き合ったその先には、未だ現代の科学では解明されていない、深遠な未知の領域が広がっているのだろう。
でも思う。
たとえ、科学的に解明されていなくても、人はそれの何たるかを感じ取っているのだと。
そして、たとえ自らが気づいていなくても、その未知なる力を感じながら、周囲の人たちを幸せのオーラに巻き込んでいく長男夫婦の心の豊かさを、嬉しくも、また誇らしくも感じられた、今回の素敵な旅だった。
感謝!
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