先日、NAGASAKI企業家大学でお世話になったある方から、「ほのぼの号が滑走路から離陸できるよう頑張ってください」とのメッセージをいただきました。ありがとうございます。
この方が、ほのぼの村(ほのぼの号)が、既に滑走路上にあると認めてくださったことに、とても勇気をいただく思いがしました。
ところで、飛行機は、どのような仕組みで大空に舞い上がっていくのかご存じでしょうか?
この仕組を知った時、私は、まるで目から鱗が落ちるような不思議な感動を覚えました。
飛行機は、ジェットエンジン(プロペラ)が作り出す「推進力」と翼によって生み出される「揚力」によって浮き上がって行きます。ある意味、とてもシンプルな原理によって、何百トンもある巨体が大空に舞い上がっていくのです。
立ち止まり、数年間も動けないままでいる若者が動きだし、大空に舞い上がっていくことも、また、同じ仕組みによるのだと、私には、そんな風に感じられたのです。
「推進力とそのエネルギーを揚力に変換する仕組み」
村民個々に対しての、この機能を創り出していくことが、ほのぼの村のミッションそのものであり、結果として、「村」そのものも大空に舞い上がって行けるのだと、改めて、考えを整理し、確認できたような気がしました。
私たちの目標は、村民自らが、ひきこもりの状態から抜け出し、働いて、生活をしていけるだけの収入を得て、自立することです。そして、同じような状態にある人たちの再出発のお手伝いをすることです。
私たちの目的は、目標を達成する過程において、村民が、自らの人生及び社会における存在意義を確認し、その意識を共有できる仲間を増やしていくことです。
現在、実質的な活動を開始してから2年余りが経とうとしています。この間、村の仲間も少しずつ増え、現在は、私を含めて10名で活動しています。
最近、村の空気が変わって来たように感じます。
これから離陸しようとする飛行機が滑走路の端まで移動し、エンジンの回転数を徐々に上げていく、あの時の感覚に近いものを感じています。
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