ビジョン・ミッション・バリューはなぜ企業に必要なんでしょうか。
人はお金だけで動くわけではありません。
松下幸之助さんの有名な話に、水道哲学という話があります。
ある夏の暑い日に、他人家の庭の水道の水を勝手に飲む男を見かけた松下幸之助さんは、「水はたくさんあるから安い。だから勝手に飲んでも咎められない」と考え、「たくさんあるものは安くなる」ということに気づきます。
そして、「家電製品をたくさん作って、安く提供し、人々の生活を便利にすることに貢献しよう」と考えて、社員にもそう話します。
その考えに共鳴し、「自分たちの仕事は単なる金儲けではない。人々の生活に貢献する仕事なのだ」と考えた社員たちのモチベーションが後の松下電器産業の発展を下支えしたというお話です。
松下幸之助さんの水道哲学は、自分たちの事業の存在意義を表していますから、「ミッション」ですね。
ビジョン・ミッション・バリューの中でも、社員のモチベーションという意味でもっとも重要であるのは、ビジョンです。
ビジョンは企業が目指す将来像です。
自分たちがどこへ行こうとしているのかがわからないと、モチベーションを上げて仕事に取り組むことは難しいでしょう。
キャッシュフローコーチ®片山祐姫
自分の違和感、上滑り感の正体が見えた。
この記事への感想・気付き・コメントなど