K君のこと(鯉のぼりの季節)③

1524876494970町役場にとって、普段から、地元の消防団の人たちと親睦を深めておくことは、とても大切なことだ。それは、僕にもよく分かる。ただ、K君にとっての問題は、そこに「酒席」が絡んでくることだった。

彼は、人付き合いが上手な方ではない、というより苦手なタイプだ。その上、お酒が、ほとんど飲めないときている。

職場の上司や先輩からしたら、新人に対する歓迎の意もあったろうし、そこでの仕事がどんなものかを肌で感じてもらうためのいい機会だと考えたのだろう。それもよく分かる。

ただ、残念なことに、酒も飲めず、人付き合いも苦手なK君にとっては、少々インパクトが強すぎることになってしまった。

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長友 泰秀

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