先日、子どもたちの未来を考える、ある会合の懇親会の席で、長崎で「江戸しぐさ」の伝承普及員をされている宮﨑牧子さんという方とご一緒する機会をいただきました。席が、たまたま隣であったこともあり、「江戸しぐさって、何ですか?」とお訊ねしてみました。
少々ぶしつけかとも思ったのですが、食事の手も止められたままお聞かせいただくお話からは、とても熱いものが伝わって参りました。
「江戸しぐさ」とは、そもそも江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学なのだそうです。
しかし、私には、リーダーに留まらず、誰もが共有すべき、大切なもののように思われました。
NPO法人江戸しぐさ 理事長の越川禮子さんは、「江戸しぐさは教え込むものではありません。自発的にその人の持つ特性を引き出すこと、気が付かせることに心を砕いています」とおっしゃっています。
それはまた、ひきこもりの若者たちと接する場合にも、必要なことなのです。
自己の特性に気づき、それを活かすことにより、社会における自分自身の存在意義を自覚できてこそ、社会の一員として共生し、貢献することも、また可能になるのだと、私は考えています。
また、ひとつ、ほのぼの村にとって、とても大切なご縁に恵まれたことに、心から感謝いたします。
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